テストライティングとは、採用者がWebライターのスキルを見極めるために行われるテストのことです。
つまり、Webライターが案件を獲得するためには、テストライティングに合格しなければいけません。
テストライティングを受けたことがない人は、ぜひ最後までお読みください。
Webライターのテストライティングとは
テストライティングとは、クライアント（記事を依頼する側）がWebライターのスキルを見極めるために行なうテストのこと。
Webライターのスキルがわからない状態で採用するのは、クライアントにとってリスクが大きいですよね。
そのためクライアントは、テストライティングでその人のスキルを判断して、採用するかを決めます。
テストライティングの種類の一例は以下のとおりです。
| テストの種類 | テスト内容 |
|---|---|
| 構成と執筆 | テーマに沿って構成を作成し、執筆をする |
| 執筆のみ | あらかじめ用意されている構成をもとに執筆する |
| テスト問題 | 選択問題や、文章を書く問題などがある |
| 見出しを作成 | 大見出しと小見出しの作成 |
クライアントごとにテストの内容が異なるので、しっかりとマニュアルを確認しましょう。
テストライティングで必ずやってほしいこと3つ
テストライティングに合格するためには、必ずやってほしいことを3つ解説します。
- 執筆ルールやマニュアルを守る
- 納期を守る
- 誤字脱字がないかを確認する
これらを実践しなければ、テストライティングに合格することは困難です。
１．記事のマニュアルを守る
クライアントから渡されるマニュアルは、必ず守ってください。
マニュアルとは「執筆するときはこのルールに従ってください」という内容が書かれたもの。
- 「です」「ます」表記にする
- ラインマーカーの色の指定
- 強調したい部分は『』にする
- 提出方法
レギュレーションを守れていないとクライアントに迷惑をかけるだけでなく、「信用できないない人だな」「この人に記事を任せるのは不安だな」と思われてしまいます。
レギュレーションはしっかりと読めば守れることなので、ミスをしないように心がけましょう。
2．納期を守る
テストライティングの納期は、必ず守りましょう。
納期を過ぎてからテストを提出してしまうと「この人は信用できないな」と、クライアントから悪い印象を持たれます。
いくら、テストライティングの内容が良くても、一発アウトになる可能性もあるので注意が必要です。
3．誤字脱字がないか確認する
記事を納品する前に、必ず誤字脱字がないかを確認しましょう。
誤字脱字を確認するときにおすすめなのが、声に出して読むこと。
目と耳からの情報で誤字脱字チェックをすることで、より確実にミスに気づけます。
誤字脱字が多いと、「最終確認を怠っていると」判断されてしまう可能性があります。
テストライティングに合格するためのコツ3つ
続いては、テストライティングに合格するためのコツを3つお伝えします。
- 公開済みの記事を研究する
- 納期の2～3日前に納品する
- 文字数を規定よりも少しだけ多めにする
私自身も、これらのコツを実践することでテストライティングに合格できました。
1．公開済みの記事を研究する
依頼された記事がどのサイトで公開されるのかが分かる場合、そのサイトの記事を徹底的に研究するのがおすすめ。
記事研究で見るべきポイントは以下のとおり。
• 文章表現の仕方
• 画像の雰囲気
• 記事全体の文字数
• 1つの見出しの文字数
• 文章と写真の配置バランス
サイトごとにサイト独自の色があり、何一つとして同じものはありません。
記事を研究すると、どのような記事を書くべきかのヒントを得られるので非常におすすめです。
2．納期の2～3日前に納品する
Webライターとして納期を守ることは、できて当たり前のこと。
ほかの人と差をつけるためには、「納期よりも早めに納品する」ことを意識しましょう。
- クライアントからの評価が上がる
- 納期ギリギリで焦って執筆をしなくていい
ここで注意したいのが、納品を早めることを優先して記事の質を下げてしまうこと。
納品する際に一番大切なのは、「自分のベストを尽くした記事を納品すること」です。
3．文字数を規定よりも少しだけ多めにする
指定された文字数よりも少しだけ多めにするのがおすすめです。
例えば2000文字の場合、2200文字程度がちょうどいいくらい。
規定の文字数より少ない場合、「やる気がない」「依頼内容を把握していない」とマイナス評価につながることもあります。
テストライティングでクライアントが見ていること
クライアントはWebライターの文章スキルだけではなく、他にも見ている部分があります。
「この人と仕事をしたい」と思ってもらうためには、ライティングスキル以外の部分も見てることが大切です。
- 文章スキル
- 連絡の速さや丁寧さ
1．文章スキル
Webライターにテストライティングを受けてもらうことで、クライアントはその人の文章スキルを確認できます。
「正しい日本語を使えているか」「読みやすい文章になっているか」という内容に加え、以下のようなWebライティングに特有したスキルも意識しておくと、より評価が高まります。
- 同じ語尾を繰り返さない
- 一文を短くする
- 結論を最初に書く
- 冗長表現をしない（することができる）
- 表記ゆれがない
Webライティングを学べる本は、以下の記事で紹介しています。
2．連絡の速さや丁寧さ
「この人とは、仕事をスムーズに進められるか」といった点において、クライアントは連絡の速さや丁寧さも重要視しています。
クライアントとのやりとりで、良い印象を与えるために以下の内容を実践するのがおすすめです。
- その日のうちに返信をする
- 深夜早朝には連絡をしない
- 調べたらわかる内容を質問しない
- 質問するときは簡潔にする
- 複数の質問がある場合は①②③と番号を振り、分かりやすくする
ライティングのスキル面ではない部分も、積極的にアピールしていきましょう。
受けてはいけないテストライティングの特徴2つ
テストライティングの種類はさまざまですが、その中でも受けてはいけない危険な案件があります。
- 単価が低すぎる＆報酬なし
- 文字数や記事数が多い
- クライアントの評価が低い
地雷案件に引っかからないよう、しっかりと確認しておきましょう。
１．単価が低すぎる＆報酬なし
まずは、「テストライティングの単価が低いにも関わらず、本案件の単価が高い」場合、危険案件の可能性が高いです。
例えばテストライティングは無料で、本採用の文字単価が2円などのケースが当てはまります。
これは、本案件の単価の高さを利用して記事を書いてもらおうとしている、悪質なクライアントの可能性が高いです。
目安としてはテストライティングの報酬が、本案件の半分以上のものを選ぶと安心です。
「テストライティングだから報酬なしでも仕方ないか」と思わず、報酬なしのテストライティングは受けないようにしてください。
２．文字数や記事数が多い
「ライターの文章スキルを見極める」ことが目的であれば、3000文字程度の記事が1つあれば文章スキルを見極められます。
それにも関わらず、1万文字以上の記事、または何記事もテストを依頼してくる場合はかなり危険。
記事数が多い案件の場合、いくつも記事を書かせることを目的としている可能性があります。
3．クライアントの評価が低い
クラウドワークスであれば、クライアントのプロフィールから評価を確認できます。
評価とは、ワーカー（案件を受けた人）がクライアントに5段階評価とコメントを書ける機能。
以下のようなコメントがあった場合は要注意です。
- 返信が遅く、仕事がスムーズに進まなかった
- 途中で連絡が途絶えた
- マニュアルがころころと変わる
このようなコメントが書かれているクライアントのテストは、受けないようにしましょう。
実際に受けたテストライティングを紹介
私が受けたテストライティングの概要について、以下の内容を解説します。
- 書いた内容
- 文字数
- 執筆媒体
- 報酬
- 合格するために取り組んだこと
ここで紹介するテストライティングは、すべて合格したものなので、「合格するために取り組んだこと」は、参考にしてみてください。
1．おすすめの除毛クリームを紹介
「生活雑貨」や「美容商品」といったジャンルから、好きなものを選んで執筆する仕組みでした。
私は美容商品を選定し、「除毛クリーム」について執筆しました。
- 除毛クリームの選び方を執筆
- おすすめのメーカーを選び、特徴を執筆
- おすすめの商品を選び、その商品の概要や魅力を執筆
除毛クリームを選んだ理由は、自分自身も使ったことがあり書きやすいと感じたからです。
テストライティングの具体的な概要は以下のとおり。
| 記事構成 | なし |
| 文字数 | 700文字程度 |
| 納期 | テストの案内から5日ほど |
| 執筆方法 | Word |
| 報酬 | 228円（手数料引かれたあと） |
| 作業時間 | 3時間50分 |
合格するために取り組んだことは、以下の3つ。
- 商品ごとの特徴や魅力が伝わるように意識した
- 自分も使いたいと思う商品を厳選した
- クライアントに提示された参考記事を研究した
自分がこの記事を読んだときに、「この商品良さそうだな」と思えるかを意識しました。
2．女性向けアプリに掲載する記事
テーマは自由に決められるテスト、自己啓発をテーマにした記事を執筆しました。
- テーマ決め
- 構成作成
- 執筆
- 画像選定
テストの概要は以下のとおりです。
| 記事構成 | なし |
| 文字数 | 1,100文字程度 |
| 納期 | 期限はなし |
| 執筆方法 | 独自システム |
| 報酬 | 1,000円 |
| 作業時間 | 5時間20分 |
合格するために取り組んだことは以下の3つです。
- アプリ記事の文章や画像の雰囲気を研究した
- アプリ内にある同じようなテーマの記事を参考にした
- 読者の気持ちになって、魅力に感じる記事かを考えた
テストで書いた記事は、実際にアプリに掲載されました！
3．観光スポットの紹介記事
テスト内容は、「国内の観光スポットを1つ選び、その場所の紹介をする」というものでした。
観光スポットは実際に行ったことのある「地元の観光スポット」を選びました。
| 記事構成 | なし |
| 文字数 | 200文字ほど |
| 納期 | 連絡から1週間以内 |
| 執筆方法 | Excel |
| 報酬 | なし |
| 作業時間 | 2時間 |
合格するために取り組んだことは以下の4つ。
- 合格したサイトに掲載されている「まとめ記事」を何記事も読んだ
- スポットの魅力をいくつもピックアップ
- 200文字と限られていたので、特に魅力だと思うところを深く伝えるように意識した
短い文章で、観光スポットの魅力をいかに分かりやすく伝えられるかが重要だと思いました。
テストライティングのコツをつかんで合格しよう
テストライティングとは、クライアントがWebライターのスキルを判断するためにテストのこと。
テストライティングを受けるときに、必ず意識してほしいことは以下の3つ。
- 執筆ルールやマニュアルを守る
- 納期を守る
- 誤字脱字がないかを確認する
その他にも「クライアントのサイトを研究する」「納期の2.3日前に納品する」など、合格するためのコツも実践することで、合格率がアップします。
この記事で解説したことを参考にして、テストライティングに合格してくださいね。
